そして街はいま、コスプレした「背伸びをしない若者たち」がこじんまりとした心の開放まがいの娯楽によって、いっときの別人格を楽しみ、益々増幅するナルシシズムの納め処にしているように思えてならない。それは開放ではなく閉じ込めなのではないのかとさへ思うことがある。それを行政に取り込まれマンガやユルキャラが後押しして、自撮り写メのSNSが彼ら彼女らの社会からの疎外感に対する欲求不満を解消している。しかしもうすでに社会は存在せず、群れでしかない。
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