Club jannmu

waiting for the sun

waiting for the sun



「そろそろ時間だ」
男がつぶやいた。
振り返ると、暗い荒野の果てが僅かに燃えている。
よろよろと立ち上がると、西に向かって歩き出す。
「なぜ、背を向ける」
聞くと、
「追い越されぬよう先回りする」
男の最後の言葉だった。
俺はその言葉の意味を考えていた。
気づくと男の背中は遥か、
燃える太陽がその後を追いかけていった。

投稿日 2007/09/01 Feel something | リンク用URL | コメント (0) | トラックバック (0)

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