Club jannmu

雪女

雪女

強い風の音にうなされ
固く目を閉じていた


どれくらいたったのだろう
時間、それはまぎれもない普遍の真実
俺の真実はいったいどこにある


風の音がやみ
そっと闇に目を凝らすと
白い女が見つめていた

ささやいた
もう終わりね、太陽は沈んだわ
今度は私に会いにきて
急に咳き込んだ俺に冷たい水を差し出して
音もなく、
消えた。

投稿日 2008/02/25 Feel something | リンク用URL | コメント (0) | トラックバック (0)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA