夢………..境地
センチメンタルなメロディーに抱かれてみる夢は
憂いを含んだ甘さと切なさ
壊しても壊しても壊したりなく
「今」という非現実が
あとからあとから現実へと化学変化してゆく
そしてまた壊す現実は
ほろ苦い感覚をまとっている
微かな疼きをともなっている
そこから「今」という新たな非現実が生まれる
360度開ききった柔らかなNOには
人為的なリアルがときとして突き刺さる
痛みという感覚が呼び起こされる
所詮人生なんぞとささやいた誰かから感じる
諦めにも似た無常観
無常観
それこそがもしかしたら
永遠なのかもしれない
仮にそうだとして
それが現時点での今だとして
敢えてそこに戦いを挑みたい
戦いを挑みたい
それこそが
そのこと自体が戦いなのだから
「今」に追いつく唯一の手段なのだから
Lunatic
存在する「無」にダークマターのイメージが重なる
ビッグバンに神の意思を認めようというのか
広がり続ける宇宙に腐りかけた地球
悪意に満ちた世界に闇という風が吹き抜ける
不幸な潜在意識の永遠の連鎖
繰り返し訪れる虚脱感にCD1枚分の溜息
孤独な猫のストレッチ
年老いたフラワーチャイルド
愛と自由と平和という幻想
ファシストが見る悪夢
やがて閉鎖される大きな動物園
紅い月に照らされた公園のベンチ
ルナティック
横浜、山下公園の前にある神奈川県民センターで、今年のNO WAR横浜展に出した作品です。
ファシストってなんだろう。いつもなんに対してでもこういう疑問を持ってしまう。
独裁者、全部自分で決めて実行する。その為の全権限を持っている人。
たとえば映画監督は映画製作現場では独裁者に成り得る。
誰でも独裁者に成り得る。
人間は誰もが腐敗する。人間が後ろめたさという感情を持っているのは腐敗するのが常だからではないのか。腐敗を常とする人間がうしろめたさを失ったときに独裁者が生まれる。
映画の制作の中でだけならまだいいけれど、日々暮らしていく生活に直接影響を及ぼすような腐敗を、いいわいいわで許していると社会全体が腐敗してしまう。全員独裁者社会だ。
独裁社会を壊すためには血生臭い暴力が必要になる。独裁という暴力を暴力で倒すという矛盾が、不幸の連鎖をよぶ。
そういう状態が継続し、そういう状況のなかで生まれ育ったら、人はどういう考えを持つだろうか。
人は権力を持つと腐敗する。それは広く遍くその社会に影響する。
人は権力を持つと腐敗する。役人も政治家も大企業の重役も新聞屋もTV屋も腐敗する。
権力はいつも国民を思ってくれているというのは幻想だ。権力はいつも正しいというのは権力者の台詞だからである。
人は腐敗するという前提で社会を再構成することが必要だ。
サイトの背景画像はガザの作家の展示会を撮影したものです。
「artist brige」
撮影日 2018年2月27日
撮影場所 関内 ギャラリーSHIMUZU
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三井住友銀行 元住吉支店(890)普通口座
口座番号:0911180 (ホンマ タツヤ)