物価が高い値。
ネットで立川談志の落語「死神」を見ていたら面白いアドリブが飛び出した。
「もらいものだのなんだのを腐らせちゃいけねーしもったいないから古いもんから食うから新しいものを食ったことがねー」
大笑いしてしまった。だって普段の私の生活そのものなんだもん。もらいものはないけど。しかし文字で書くと笑えない。
古くても、というか新鮮さが必要ない食い物がある。お新香(漬物)用にする野菜とか、主に乾物類。
それから新鮮なものを買ってきても、ひとり者だと全部食い切るまでに一週間かかっちゃうものだってある。
いまの季節は大根。大根が安く出回っている。キャベツだのレタスだの葉物は高い。旬じゃないから仕方がない。
大根を一本買ってくると全部食い切るのに一週間かかってしまう。それも毎日食ってだ。
おでんにしてみたり、風呂吹き大根にしてみたり、千切りにして生で食ってみたり、おろしたり。
三日目くらいから切ったとろこが黒ずんでくるが、それを薄く斬り落としゃべつにどうってことない。うちはそういったきれっぱしは全部土に返しているので生ごみというものは出ない。一坪農園の肥やしになる。
話しは逸れるが、髪の毛は殆ど炭素でできている。温暖化しているんだろうがそれが二酸化炭素だけが犯人みたいな考え方を私は馬鹿にしている。みんな床屋や美容院で切った髪の毛がどこへ行くのか考えてみりゃいい。あれを燃やしたらドンダケ大量の二酸化炭素になることやら。
自宅の風呂場でバリカンで髪の毛を刈ったやつを冬場で何も作っていない一坪菜園に埋めた。土に還るのに半年はかからなかった、頭はきれいさっぱり丸坊主になって切った髪の毛も綺麗に土に還った。
話しを元に戻す。
沢庵を作るときには、大根を干してジジババみたくしわしわにしてから漬け込む。だから沢庵漬けるときの大根は見切り品で半額くらいになってるやつを敢えてかってくる。
そういう風に食生活を送っていると、どういった食材がどれくらいの日持ちがするのかがわかってくる。
なので「酸化防止剤」という化学物質とは随分以前から永遠におさらばしている。いやーたまに・・・
安全が高価になる。健康で文化的生活の最低限の保障を憲法では謳ってるけど、これはその最低限が下げられてるのと同じだ。これを究極の緊縮財政と呼ぶことにしよう。フザケンナ!
長文だがこの記事を読んだら日本の安全基準がとても気になるはずだ。
欧米人がなんでことさらに「ベジタリアン」なんてものにこだわるのかがこれを読むと少し理解できる。アメリカの場合、ベジタブル(野菜)だって遺伝子組み換え作物なのにね。(日本にも沢山輸入されている)